2009/08/01

『銀河鉄道の夜』の天気輪 

宮沢賢治---Kenji-Reviewというメルマガが発行されています。
渡辺宏さんという方が毎週発行。
すでに545号まで出されていますから10年以上の継続です。
これは大変なことです。
しかも氏は別に食に関するメルマガも毎週発行しておられます。

今朝届いた第545号2009.08.01にはわたしのHPからの引用がありました。
現在、氏のメルマガでは『銀河鉄道の夜』という賢治の代表作の原稿の変遷を辿っています。
今回は「天気輪の丘」の場面で、以前わたしが俳句の会報に書いたものが引かれていたのです。


「からふね」第三五回
http://homepage3.nifty.com/yukijuku/karafune/k35.htm

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

浄メ石磨きこまれて青葉梅雨

「浄メ石」は石の柱の上の方をくりぬき、石や金属の車が滑車の
ように回転するように作られた柱です。名前からするとその車を回
すことで心身が清められるのでしょう。

この柱は古寺に見受けられるもので、天気輪、地蔵車、念仏車、
菩提車、血縁車などの呼ばれています。意味はその名前から想像し
てください。

宮沢賢治の名作、「銀河鉄道の夜」にも「天気輪の丘」という章
があり、そこはこの世と死の世界の境界を暗示しています。主人公
のジョバンニはその丘から死の世界を走る銀河鉄道に乗り、またこ
の世に幸せを見つけるために戻って来たのです。そのストーリーの
テーマを象徴するものとして賢治は「天気輪」を利用しました。そ
れは死から生への円環思想のシンボルなのです。

[引用終わり]

もう随分前に書いたものです。
読み返すと懐かしいですね。

渡辺さんのメルマガは以下のHPから申し込むことが可能です。

ホームページ(宮沢賢治童話館、全詩篇など)
http://why.kenji.ne.jp/
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http://www.mag2.com/
マガジンIDは10987

同氏の「安心!?食べ物情報」というサイトもあります。
そこからメルマガも申し込めます。

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