2009/08/13

慢性腎臓病 愛知学院モーニングセミナー

11日火曜日、午前7時から第41回愛知学院大学モーニングセミナーへ行ってきました。

今回のお話は
慢性腎臓病(CKD)の国民的脅威 
・・・腎臓病の基本を考える・・・
講師は名古屋市立大学大学院・医学研究科 腎・機能学教授 木村玄次郎先生

例によって講義の詳細は愛知学院大学のHPで録画したものがそのままご覧になれます。資料も掲載してありますから詳しくはそちらをご覧ください。


要約すれば
腎臓は血液をろ過し、要らないものは尿へ、要るものは再吸収する臓器。
重要な部分は糸球体。血液がここを通過するときろ過される。
血液性状の問題などで通過が悪くなると体は血液を送る圧力を上げる。
これが高血圧。
従来の治療はこれを何とかしようと蛋白制限などで治療してきた。
今日ではむしろ糸球体の出口を重要視することでスムースな通過を維持する。
そのための薬がRA系抑制薬。
出口を広げることで心臓や腎臓への負荷を軽減する。

腎臓病のメカニズムが大変よく分かったお話でした。

ところで今回に限らず専門家のお話にある種の疑問というか願望がくすぶっていました。
専門家による分かりやすい医学知識の講義はありがたいものですが、結局は毎回「薬で治しましょう」ということでした。医師である研究者のお話だから当然と言えば当然です。

心臓のとき、わたしは心臓を患いやすい性格傾向として「タイプA」について質問しました。
せっかちで怒りんぼ、慌て者などをタイプAというようです。血液型ではありません。
その解答は「確かにそういう傾向はあるが、性格を変えることは難しいので薬で対応しましょう」ということでした。

薬は最後の手段として残しておきたいのが会場に集った多くの方の共通した思いではないでしょうか。
確かに検査の数値に従って速やかに薬を用いてコントロールすることで今日、多くの方が健康で長生きな人生を享受しています。しかしそれだけでは人生どこか寂しいではありませんか。
まるで生産性を高めるためだけに飼われている家畜のようです。
しかも医療費が高騰するばかりでしょう。

一人一人が日常出来る養生。それもメタボ対策以外の。
これらも示していただけると朝早くセミナーに参加する意味もさらに深まると思います。

0 件のコメント: