2009/08/14

経絡導引8・8

09年8月8日   腎経2回目 

Sさん

1 立つ練習(垂直気流)今日は、「兪府」を意識する。

前は立つ時、太もも前面の筋肉を使っていたが、今回は、立ち上がる時に、内側の筋肉が意識された。腎経を意識したからか。

三島註:

「垂直気流はメビウス気流法の技法です。わたしが坪井先生から直接教わったのは今から30年近くも前のことですから、その後変化発展があったことと思います。それをご了承ください。」

2 うまく重力、軸にのる

普段、立っている時、どこかで(腰椎)支えている⇒これをうまく重力にのって立てば、楽に立てる。負担がなくなる。

料理している時、くせに気がつく。足元まで意識し、下に流すようにしている。

三島註:

「垂直軸に乗るとは委ねること。重力への委ねです。するとわたしたちは立つことや重力の抑えつけから解放されます。解放されるとは自由を得ること、可能性を得ることに他なりません。野口体操では自由を得ることは新たな可能性を得たことだといいますし、昔、野口体操の本を出していた出版社から、著者は忘れましたが『捨てなければ得られない』という本が出ていました。游氣会で習うときは過去の知識や技術に置き換えて理解することなく、素直に実感してください。松のことは松に聞け、竹のことは竹に習えとは松尾芭蕉の言葉です。」

3 2人ペアで組み手など、ゆるめる

自分がいかに左の胸、肩で「保身」しているか改めて自覚。体が無意識に防御、攻撃反応。固いという意識もないぐらいがちがちで、難しかった。精神的な疲れが塊になって、他のものを受け容れることを拒否していたかのよう。

三島註:

「ゆるめるという能動的な言葉よりゆらぐという任せる感じがいいでしょう。」

4 経絡、二点融合

丹田に手を置いてもらうと、温かくなって気持ちがいい。おなかがキュルキュルいう。

一日が終わる夜、疲れた足の裏の湧泉や然谷を押すと、静かにジ、ジーンと上に響いていく。中心部(陰の経絡?)は響きを感じやすいのか。肝経の曲泉を左右同時に押しても、上に一直線に響く。陰の経絡は繊細?

三島註:

「陰の経絡は身体の奥につながるとされています。

背中の表側が太陽 体の側面の表側が少陽 体の前面の表側が陽明

背中の裏側(奥のこと)が少陰 側面の裏側が厥陰 前面の裏側が太陰

二重丸◎を想像してください。これは上から見た身体の断面とします。中心に点を打ちます。そして×で区切ります。×の上を腹側、下を背中側とすると左右は脇です。それぞれが二層になりますね。そこに上記の陰陽を当てはめればいいのです。クラスでやりました。経絡はそこ一帯を通過、支配していると考えてください。すると陰の経絡は体の中心に入っていくことが分かります。これは幻想や妄想ではなく、二点融合をしているとある程度、実感できますね。個人差はありますが」

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