2009/08/29

経絡導引8・22

足の少陰腎経 ③    2009/08/22

Iさん

□板書事項

湧泉呼吸 → 丹田へ

陰経 身体の中心を流れる

  太陰〔脾経〕

  厥陰〔肝経〕

少陰〔腎経〕

内感 ( )

前回のレポートの中での先生のコメント ㊦↓ を図解にて解説

三島註「陰の経絡は身体の奥につながるとされています。背中の表側が太陽 体の側面の表側が少陽 体の前面の表側が陽明  背中の裏側(奥のこと)が少陰 側面の裏側が厥陰 前面の裏側が太陰二重丸を想像してください。これは上から見た身体の断面とします。中心に点を打ちます。そして×で区切ります。×の上を腹側、下を背中側とすると左右は脇です。それぞれが二層になりますね。そこに上記の陰陽を当てはめればいいのです。

□話の中で印象に残ったこと

東洋医療の考え方として 「それは何故か」というよりは「そういうものだ」と捕らえていく。

三島註:

「東洋医療は理論ではないのです。実感や直観、経験則を場当たり的に言語化したものです。宗教に近いでしょう。まずは真摯に受け止めてみることです。そして自分の身体で感じる。また、今日的理性で明らかな過ちは捨てる。不思議だが実証性あるものは保留する。そうした取り組みが大切です。無作為に取り込むことは危険です。試してのち批判する。批判しつつ取り入れる。こうした態度が大事ですが、理論でないものを理論的に考察しても困難なだけです。矛盾しているようですが、

考えるな!そして、考えろ!

ということです。やる前に今日的な考察で否定したり自分の狭量な経験から判断しようとしないことですね。」

Sさん

1.陽経陰経が、体を輪切りにした時どこに配置されるかを考えながら。

体を表面的にとらえがちだが、奥行きがある、奥からの反映という見方。電気のコードの銅線のように陰は内側にある。陰が大切。

・虚実の考え方、陽虚、陰虚、筋肉の問題などは表面、内臓系は内側、いくら着込んでも芯から冷える、入浴で芯から温まる等々、そこだけ、一部分だけを見るのではなく、奥があり、「バランス」を調整していくもの、相関関係だということに気づく。

・「冷え症」の本を読んで、今までは栄養をとるんだ、とにかく温める食べ物を食べればいいと思っていたが、脾が弱ければ、まず食べすぎないとか、補腎に努めるとか、陰陽の考え方が少しずつわかるようになってきた。

・脾虚とは言うけど、胃虚とは言わないですね。○○が虚すると表現するのは、陰のみ?

送るだけの「袋」は虚すると言わない?

三島註:

「増永先生は全ての臓腑が虚にも実にもなると考えていました。私もそう思います。古典鍼灸の人たちは多くは虚すのは肺、脾、腎、肝と考えます。そして肝が虚しているときはそれを助けるために胆は実になるとしています。実際には臓の方が影響力が大きいので臓の虚を問題にすることが多いですね。」

2.湧泉呼吸

地に足がゆったりとついた感覚。気持ちもゆったりしてくる。

足を意識すると、地からのエネルギーが入り、体の動きも少しダイナミックに。

3.湧泉の指圧

湧泉は指が深くまで入るところ。今まで違うところを押していたか。湧泉、然谷の辺はお風呂上りなどに柔らかく指を当てる(三陰交などと共に)だけで、ほっとする。

湧泉の反対側、甲側に肝経の「太衝」がある。甲が持ち上がるように押すといい。

(そういえば、よく見たら、「冷え性」の本に「太衝」は「湧泉」に相対すると書いてあった。)胆経の侠谿も足裏から持ち上げるように指圧すると気持ちがいい。

Kさん

先生に紹介していただいた橋本敬三氏の「生体法の医学」と「生体の歪を正す」を県図書館で借りました。

医者として50年余年」では、

骨格と疾病との関連(体の基礎構造の歪みによっておきる)

針治療が何故不快をとることができるのか

健康増進の筋道(呼吸・食・運動・精神活動を自らの責任において行う)

生命体の成立哲学(大自然への畏敬・感謝) 野口体操(理論)と共通

等が特に参考になりました。

上記の書物で、息の仕方で気海丹田という言葉が出てきますがご存知でしたら教えていただければと思います。

三島註:

「いわゆる丹田のことです。臍の下、指三本位のところに気海という経穴があります。任脈です。さらに下に関元という経穴もあります。元は元気の元。先天の気ですね。その辺りの奥に丹田があるとされています。気の海であり、丹の田ですから広がりのある空間です。丹は赤いという意味があり、エネルギーの象徴でもあります。」

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