2010/05/13

テントウムシから生物多様性を考える  モーニングセミナー

第50回目の愛知学院大学モーニングセミナー。テーマは

「テントウムシから生物多様性を考える
―羽の模様をめぐる不思議な多様性の世界―」

講師は名古屋大学大学院生命農業研究科 資源昆虫学研究分野 新美輝幸先生

先生は羽(翅)のないテントウムシを生み出したことで有名です。

わたしは何故、生物農薬のために羽のないテントウムシが研究開発されたのか疑問でしたので、ぜひ理由を知りたいと興味を持って参加しました。

結論を言えば、昆虫が翅を持つための遺伝子を研究し、それを発見したことの実証のために行った結果生まれたというのが真相のようです。
しかも、DNAでなくRNAに操作を加えたので、この個体一代でその形質は終了、次の代に遺伝することは無いそうです。

わたしなりの理解を簡単に書くなら次のようになります。
DNA情報は一度RNAとしてコピーされます。そのコピーに修正を加えて生まれたのが羽のないテントウムシ。そのコピーは廃棄されますから原本であるDNAには何の修正も残らないということです。

本日の話はそのことと離れてテントウムシを話題として生物多様を考えるものでした。
綺麗な写真を用いて昆虫とは、テントウムシとは、さらに不思議な昆虫の擬態についてと話題豊富で、一時間がとても短く感じられました。

詳細は例によって愛知学院大学のHPへ。
当日の資料とビデオが全て掲載されています。

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