2011/08/11

能楽覚書


能楽師中所さんの『天鼓』に関する覚書。
中所さんは9月4日に京都法然院で自作の能『光の素足』を上演されます。
これは東日本大震災で被災され亡くなった方々への鎮魂と同時に、生き残ったがために罪の意識に苦しんでおられる方々への思いを謡うものです。
原作は宮澤賢治の『ひかりの素足』。その後日談の体裁をとっています。
雪の中で遭難し自分だけが生き残った兄の苦悩から始まる現代能。
舞台は法然院の本堂。最高の環境で観世流能楽師・中所宜夫が演じます。

中所さんは名古屋出身。
高校の後輩です。その後東京の大学に進み能楽部所属。ついにはプロになってしまいました。

古典の研究や上演だけでなく、自作の能、現代能も創作されるなど幅広い活躍をされています。
私は仕事の関係で京都には行けません。

10月には名古屋の能楽堂で古典を上演されるそうです。


観世流能楽師・中所宜夫の「能楽雑記帳」. 第四回 「天鼓」に見る人間ドラマ 急の段. さて、3回にわたって書いてきました「天鼓」のお話もいよいよ最終回です。 少し遡りますが、室町幕府6代将軍・足利義教(よしのり)誕生前の状況について、もう一度考えてみましょう。4代将軍・義持は大御所として難しい政局を ...

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