2011/09/13

中秋の名月

十二日は中秋の名月。

仕事場の近くに江戸時代の人たちが月見を楽しんだ名残の地名があります。
観月町とか月見坂。
覚王山日泰寺の辺り、広小路沿いです。

ということで夕方、月の出を観るために散歩がてら月見坂へ出かけました。
折よく広小路の東側から月が現れ、街騒の中、しばらく月を眺めていました。
昔はビルがないので本当によく見えたことでしょう。
現在はそれは望むべくもないので、ビルを山とみなし、月を鑑賞。


写真中央のビルの上の白い点が月です。

そこから移動して次に行ったのが日泰寺。
残念ながら境内へ入ることはできませんでした。
それでも門の隙間から五重塔に架かる月を堪能。
カメラを構えたご老人と対話も楽しみました。


だんだん月が上ってきます。



上の写真、かすかに五重塔が見えると思います。



すっかり暗くなった水道みち緑道の桜落ち葉を踏み、時折振り返っては月を眺めつつ部屋に戻り、月を肴に麦酒。

しばし江戸庶民になった気分を味わったのでした。

ただしまだ暑く汗ビッショリ。しかも蚊にいっぱい食われました。

古人が中国伝来の中秋の名月だけでなく、後の月、十三夜を考えついたのはまことに日本の気候に合致したものだと、改めて思い至りました。

つまりそのころは涼しくて蚊もいない。
十五夜と十三夜の両方を観てはじめて月見が完結するとされています。
来月の十三夜は別のロケーションで月見をしようと思っています。

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