2012/06/29

蜘蛛消えて只大空の相模灘    昭和26年 - 原石鼎

石鼎最晩年の句。
この風景はある種、突き抜けた心境とも思える。

蜘蛛の巣にいた蜘蛛がいなくなった。
ただ網が風に透けて揺らめいている。
その先遥かには相模灘。
「只大空の相模灘」とはなかなか言えない表現。

小鳥死に枯野よく透く籠のこる 飴山實

この句と近似の世界だが世界観はまるで異なる。

以上、以下のサイトから。

蜘蛛消えて只大空の相模灘    昭和26年 - 原石鼎:

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