能楽師中所さんは古典の能だけでなく現代能という創作もされています。
東北の震災後、中所さんは能楽師として積極的に鎮魂のための活動に取り組んでおられます。
宮澤賢治の「ひかりの素足」を元に創作されたご自身の作「光の素足」を能楽ライブという方法で演じ、多くの方へ震災への思いを訴えられました。「光の素足」とは雪山で遭難した幼い兄弟の内、兄だけが生還するというストーリーで、生き残りの苦しみサバイバーズ・ギルトとその救いをテーマにした作品です。
また震災後直ぐにTwitterで言葉を発信し続けた詩人和合亮一さんとのコラボも行われました。
能という形式はこの世と異界を行き来するには誠に相応しいものです。
能楽師としてこのような試みは素晴らしいものと感心しています。
彼が日々怠惰に暮らしている私と同じ高校を卒業した後輩であるとは到底信じられません。
現在、中所さんは石牟礼道子さんの「花を奉る」という詩を能に仕立てておられます。
この辺りのことが以下のサイトに書かれていますからご関心のある方はお読み下さい。
タウンズウェブ » 観世流能楽師・中所宜夫の「能楽雑記帳」:
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