2014/01/01

Hitoshi Kiyama木山師範のビデオ




師範の指導を聞いていると若い時から一貫して「どう闘うか」を考えて稽古をされてきたことが分かる。

がむしゃらに打ち合うという極真空手のイメージから距離があるのだ。

極真空手のルールの中で勝ち上がるための技術とスタミナと闘志。

闘いの渦中にある自己を常に相対化する知性と心のコントロール。


具体的に言えば相手の攻撃を貰わないで自分の攻撃を当てる技術。

逆にここぞというときは皮を斬らせて骨を断つために激しく雄々しく撃ちあう勇気とフィジカル。

打ち合いにあって興奮せず萎縮もせず、常に相手との間合いと次の攻撃を読む心的な深さ。


さほど大きくない師範が巨漢を相手に優勝できたのはこれらのバランスが絶妙だったからなのだろうが、そこまでの道のりを素人が計り知ることはできない。しかしこのビデオを拝見すると世界の頂点を見据えながら、足元の小さなことを愚直に積み重ねてこられたことの結果が世界一位として結実されたのだろうと推測できる。




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