2014/10/29

高校生俳句合戦 徳川園秋の陣

夕刻、東区役所の担当者からmailが届いた。

審査員を依頼されている高校生俳句合戦 徳川園秋の陣の当日資料と詳細なシナリオだ。

当日資料はA4 一枚でこれは普通の資料だが、シナリオが凄い。A4で四枚もある。実に詳細なのだ。

これが役所仕事の真骨頂か。

ここまできちんと時間割がなされ、当日の私の役割の説明も不足なく書かれている。感服する他ない。


高校生俳句合戦 徳川園秋の陣は名古屋市東区主催「第15回歩こう!文化のみち」の一環として11月3日文化の日に行われる催しだ。

高校生と私と山縣さんが徳川園を一緒に吟行して俳句を詠み、その後、高校生の俳句を観覧者による投票で優秀作品を決定するもの。私たち審査員は俳句の評価や表彰を行うことになっている。


山縣さんとは俳句甲子園の審査員仲間として知り合い、今回の催しも山縣さんの紹介で招かれることになった。



このところ高校生の俳句が盛んである。

若い人たちが俳句に関心を抱くことは俳句全体にとってとてもいいことだ。

ともすると老人の手遊びと思われている俳句だが、創世記、つまり明治時代は若者が盛んに取り組んでいた。今日の重鎮と言われる人たちも実は若い時から作句を続け歳を重ねて重鎮と呼ばれるようになったのだ。

つまり俳句は若くして初め、歳相応の感性や美意識で作りつつ、老成していくものだ。若い句は若い時しか詠むことができない。

したがって個人の問題として若くから開始し、俳句とともに年輪を重ねていくことはその人の人生を豊かにすることだろう。

そしてもう一つ、若い人の新鮮な俳句が停滞している現在の俳句世界を揺さぶってくれることを期待するのだ。むしろこちらの恩恵が大きい。

その意味で俳句甲子園という全国大会だけでなく、東区という小さな単位でも俳句大会が行われることは素晴らしいことだ。



私は俳句甲子園の地区大会と本戦の審査員を経験したが、これは私自身にとってとてもありがたい経験だった。

文化の日、こちらも大いに楽しみにしている。

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