2018/02/07

名古屋市高年大学鯱城学園

今日の名古屋市高年大学鯱城学園の講義は学生さん達の真剣度に支えられてあっという間に一時間半が過ぎてしまった。十数年間、年に数コマ講義をしているが最高に乗って出来た講義だった。
終了時、紳士がにこやかに近づいてきて
「質問がありますす」
と仰った。質問は私が書いた資料の中の
「医学は普遍性を解き、医療は多様性に対応する」
という部分。
「この『解き』は説得の『説き』ではなくて『解明』の『解き』でいいのですね?」
ということだった。私の答えは
「仰る通りです。医学は真実を解明することなのでこの『解き』でいいです。医学に基づいて個々の患者さんに対応するのが医療です。医療の現場では敢えて説得する場合もありますが、医学は説得するものではありません」
ご質問はまさに正鵠を得たものだった。
明後日も別のクラスで講義を行う。今日と同じような充実感があると期待したい。

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