2010/05/04

楽々寝返り介助用具「カンコロ」


工夫によって介護が少しでも楽になるといい。
楽より楽しくなることはもっといい。


以下はasahi.comから


楽々寝返り介助用具「カンコロ」 県立広島大教授が開発
http://www.asahi.com/national/update/0504/OSK201005040088.html?ref=rss



寝たきりのお年寄りらをわずかな力で安全に寝返りさせられる介助用具を、広島県立広島大学三原キャンパスの大塚彰教授(福祉工学)が開発した。テコの原理を応用したアイデア作品で、高齢者が高齢者を世話する「老老介護」が増える中、重労働に疲れ果てる家族らの負担を減らすのが目的。特許申請はすでに終え、普及に向けて福祉用品メーカーなどからの協力を期待している。
 見た目は一枚の板を湾曲させたような形の木製用具で、長さは約50センチ、厚さ約1センチ。福祉関係者が寝返りを介助する際に手で行う動作を用具で代行するイメージをもとに、約2年前からアクリル板やベニヤ板で試作。製作費も安くして普及させられるよう考えた。名前は、簡単に体を転がすことができるという特徴から「カンコロ」にした。
 例えば、相手の右側から介助する時。用具を相手の左側から両太ももの間に差し入れ、用具の湾曲部を左太ももの裏側に当てる。もう一つの湾曲部は右太ももの表にくるようにして、右手で用具の上端を徐々に手前に起こす。するとテコの原理が働き、相手の下半身が回転し始め、上半身も引っ張られて体全体が介助者側に横向きになっていく。回転の負担がかからないよう相手の肩に手をそえておくのがポイントだ。用具をつかむ部分には穴を開けた。
 大塚教授は今秋、国内外の福祉機器を一堂に集めて東京で開かれる国際福祉機器展に設けるブースで「カンコロ」を公開する準備を進めている。「福祉用具を扱う企業が興味を持ってくれれば、うれしい」と話している。(藤井匠)

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