2010/06/22

「野菜偏食」高齢者、骨折危険3倍 東北大調査

今朝の中日新聞の記事から。
以下の内容は「介護予防運動指導員」の研修で習ったことと類似しています。
介護予防運動指導員は東京都老人研究所の広範で時間をかけた調査から導かれた結果に基づいて介護を必要としない生活を支援するものです。
今回の調査は東北大学。
かなり普遍的なものと見ていいでしょうね。
 食生活が野菜などに偏って肉類をあまり食べない高齢者が、寝たきりにつながる転倒骨折をする危険は、そうでない人に比べて3倍近く高くなるとの調査結果を、東北大の研究チームがまとめた。
 調査は2002~06年、仙台市に住む70歳以上の男女877人を対象に実施した。それぞれ「野菜食」「肉食」などの食事パターンを把握した上で、骨折の有無などを継続調査した。
 調査に当たった岩崎鋼准教授(漢方内科)によると、4年間に交通事故などを除く転倒骨折をしたのは877人中28人。食生活と骨折の関連性を解析したところ、野菜を毎日のように頻繁に食べるが肉類はほとんど食べない「野菜食」の人の骨折リスクは、そうでない人に比べ2・7倍高かった。
 同様に、2日に1回程度は肉類を食べる「肉食」に当てはまる人の骨折リスクは、肉をあまり食べない人よりも2・8倍低かった。
 欧米では肉食中心の食生活は骨密度を下げるとする調査が多いといい、岩崎准教授は「意外な結論だが、欧米に比べて日本の高齢者は肉類の摂取量が少ないためかもしれない。野菜に偏りがちな人は、意識的に肉類を食べるようにしたほうが望ましい」と話している。

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