2010/10/12

介護サービス「危機は大都市部」

介護サービス「危機は大都市部」―大森東大名誉教授

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 社会保障審議会介護給付費分科会の会長を務める東大の大森彌名誉教授はこのほど、国際医療福祉大大学院の公開講座で講演し、「(介護サービスの)危機は大都市部に来ている」と指摘。現在の報酬の在り方に疑問を投げかけた。

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大森名誉教授は「介護保険のあり方について」をテーマに講演。介護保険が誕生するまでの経緯について説明した後、「家族に依存するケアは必ず破綻(はたん)する。介護は社会化することが不可欠」と、改めて強調した。
 さらに、少子高齢化に伴い、将来的には介護従事者の不足が見込まれると予想。特に今後、大都市部では高齢者人口の大幅な増加が見込まれることから「(介護サービスの)危機は大都市部に来ている」とし、現在の地域区分や地域係数の在り方に疑義を呈した。
 また、デイサービスについて、「まだ改革すべき点がある」と指摘。特に宿泊付デイサービス(お泊まりデイサービス)が来年度予算の概算要求に盛り込まれた点については、「その必要性や趣旨は理解できるが、まずは(類似の機能を持った)小規模多機能型居宅介護を充実させることが先ではないか」と述べた。

( 2010年10月12日 14:15 キャリアブレイン )
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