2011/08/20

名古屋観世九皐会 中所氏



能楽師中所宜夫(なかしょのぶお)さんから名古屋観世九皐会主催で「松風」を演ずるという連絡がありました。

中所さんは私の高校の五年後輩。一橋大学で能楽部に所属し、そのままプロになってしまった変わり種です。
彼と私は五歳違いですから高校時代に出会うはずもありません。
彼と知り合ったきっかけは、たまたま彼が高校時代ブラスバンドに所属し、それを私の同級生服部君(現在、洗足学園音楽大学教授)が指導していたからです。
中所さんと私は服部君サックスリサイタルで服部君自ら紹介されました。
二十年以上前のことです。

その後、特に会うこともなかったのですが昨年、宮澤賢治学会を通じて中所さんの現代能『光の素足』公演の連絡が届きました。『光の素足』は賢治の「ひかりの素足」を元にした作品だったからです。

それを縁として旧交を温める形で連絡を取り合い、年末には国立能楽堂へ『光の素足』を観に行きました。
またそれ以来twitterやfacebookなどでも密に連絡を取り合うこととなり、それらのネットで京都の浜垣さんという精神科医(宮澤賢治賞奨励賞受賞)とも知り合い、9月4日には浜垣さん主催、中所さん演ずる『光の素足』が法然院本堂で開催される運びにもなりました。

第二回イーハトーブプロジェクト能楽らいぶ『光の素足』 会場法然院 (京都) 2000円
http://www.ihatov.cc/

これはチャリティーで収益は全て東日本大震災への義捐金になります。
また賢治の「ひかりの素足」や中所作『光の素足』という作品の内容から亡くなった方への鎮魂、行き残ったが故の苦悩に苛まれている方達への癒しの意味もあります。今回、特にこの作品を公開するにあたっては精神科医浜垣さんの強い思いが作用しています。

また、ポスターの絵は同じくtwitterで知り合った埼玉県在住の画家鈴木広美さんの絵が採用されています。







「第2回イーハトーブ・プロジェクトin京都」チラシ裏






















こうして思い起こしてみると不思議な巡り合わせの糸でつながっていたものだと感心いたします。


さて、冒頭の名古屋観世九皐会に戻ります。
この公演は名古屋市能楽堂で10月1日土曜日に開催されます。

なお、一番下に紹介した挨拶状に中所氏はこの度、文部科学省による重要無形文化財「能楽」総合指定保持者に認定されたそうです。


チケットご希望の方は

中所宜夫能の会
nakashonobuo@nohnokai.com
もしくは
FAX:042-550-4295
まで申し込んでください。

開場正午 開演午後一時
全自由席 一般5000円 学生2000円







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