遅くなりましたが、6月6日の経絡導引教室のレポートです。
13日は俳句甲子園名古屋大会の審査を依頼されたのでお休みでした。
Iさんのレポート
手の太陽小腸経 2009/06/06
小腸
食から栄養を吸収 選別する
古典では「受盛の官」
IN PUT ( 収集 ) 肺 脾
PUT IN ORDER ( 判断 整理 ) 心 小腸 胃 膀
OUT PUT ( 表現 実行 ) 三焦 心房 肝 胆
最近の医学では小腸は脳の判断なしに選別することが注目されている
三島註:
「消化器でも胃や大腸は精神の影響を敏感に受け、痛みや食欲不振、過食や拒食、下痢や便秘、その繰り返しなどの症状を表しますが、小腸は沈黙しています。迷走神経の影響が薄い内臓だそうです。」
経絡 : 小指 ― 肩甲骨 ― 耳
腋を上げる
肘を締める
■実習の中で感じたこと
肩甲骨を回すことにより 力具合が変化した。
ただいつも思うのだか 掴まれると反射的にからだが硬くなり 力で対処しようとする。
習慣で身に付いたからだの癖は 意識的に変えようと思い続けないと変わらない。
こちらのユルユル感を変えずに共感で相手をユルユルと溶かしていければ・・・ですかね
三島註:
「とっさな反応はどうしても緊張を生みますね。護身術が実際の役に立たないのもそうでしょう。訓練は非常事態を日常化することにありますが、それは全生活、全人生を投入することになります。リラックスするとう意識が無意識化されるように常日頃から意識しておきましょう。簡単ではないです。生涯の課題ですね。」
■疑問に残ったこと
「骨で立つことと軸で立つこと」
静止の場合は骨で立ち 動きを伴うときは軸で立つという捕らえ方ではないですね ?
なんとなく 違う感じがしたのですが・・・よく解らなかった
三島註:
「骨で立つとは具体的なイメージです。骨という実体で立つのですから分かりやすい。動きの要諦をコツと表現するのはまさに骨です。それに対して軸は具体的にはないものです。意識によって作られ、感覚によって実感されます。骨で立つことと軸で立つことは本来は同じで、骨で動くことと軸で動くことも同じです。意識しやすい方でやってください。軸の方がしなやかな強さ(勁さ)や滑らかさを生むことでしょう。しかし軸の意識が難しいなら骨という実体を意識した方がやり易い。」
Kさん
小腸径 1回目(メモをしたこと)
胃や大腸は、脳からの影響が多大なのに対して、小腸は脳からの独立性が高いということ。
何故、自然(宇宙)は人間の体をそのように作っているのか?
三島註:
「推測ですが食物の吸収に際し、脳の判断を待っていては遅いからでしょう。反射的に分別する必要があるから・・・あくまで推測です。」
経絡体操で気が通じていれば、体操で伸ばした腕は曲がらない。
力を入れて腕が曲がらないようにするのではなく、気を通して腕は曲がらない状態にする。(むずかいしいことだが)
三島註:
「従来からの慣れた動作を否定することになります。難しいわけです。懐をゆったりとする、つまり胸の前の空間を大きくすることで両腕の力が抜けます。そうすれば自然に腕が曲がらない状態になるのです。決して曲がらない状態にするのではありません」
武術と経絡(体操)について
ゆったりとやれば経絡体操、すばやくやれば武術。
三島註:
「すばやければ武術というわけでもありません。比喩的にそう言ったのです。相手の素早い動作に反応するということを素早くといったのですね。経絡導引も武術的な動作も経絡を用いるという感覚が大切です。」
その他
「游氣短信」有難うございます。
愛知大学モーニングセミナーの取り組みは、面白いですね。一宮周辺でもモーニングセミナーを開催しているところがあればと思います。
僕は、仏教に関心があり、同朋大学には時々出かけます。先日の公開講座では、「仏教とNGO 100年の一度の経済危機と向き合う」と題して中部大学の野田 真里先生のお話でした。(女性かと思ったら男性でした)
野田 真里先生から出されたアンケートは
現代社会で最大の「苦」と思うことは何か。
仏陀・親鸞が現代社会に生きていたら、どんな活動を行うのか。
仏教に関心を持っているものとして自分は今何をしているのか、これから何をしたいのか。
久しぶりに充実した講座でした。
Sさん
09年6月6日
小腸経 1回目
1 前回、力みすぎたので、今回は逆に力が抜けた。
2 肩甲骨をひょいと動かすだけで、すごい力になる。
3 指の1本1本から出る氣を意識すると、動作に方向性、体を有効に使った動きができる。(前にも書いたが)いつもドアを開ける時、腕の力だけで開けるのではなく、体全体で押すように開けているが、押す瞬間、特に小指に「意識を送ったら」また違った。
4 「心経抑え」で小腸経を伸ばすと、腰まで伸びる。腰がこりこりに凝っているのを発見。いつも腰~肩まで一緒くたに凝るのはどうしてだろうと思っていたが、なるほど、こういう動きで筋肉のつながりを実感。解剖図を見て覚えようとしてもだめだ。
三島註:
「体感、実感が大切ですね。それをもう一度自分の中で再措定すると経験として生きてきます。」
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