2010/03/20

按蹻導引3・20

腰痛症の種類
明らかな骨の変形や椎間板の変性がみられない腰痛症の見分け方。

明確な痛みの原因があるかどうか。
 ギクッときたり、仕事や運動のやりすぎなら原因が明確。
何時から痛くなったか。
 次第にひどくなるなら深い原因が考えられる。
痛みの強さはどのくらいか。
耐えきれないレベルから軽度の痛みまで。ペインスケール。
痛みの程度と腰痛の危険度は比例しない。
痛みの部位。
右か左か。ウエストラインより上か下か。臀部か。下肢に響くか。
何時、どのくらいの間痛むか
 寝起き、夜間、運動時、座っているときなどで異なる。
安静時の腰痛の方が、運動や姿勢の変化による腰痛より危険。

姿勢による変化の有無
立位
 立っていると重みが同じ箇所に掛かって痛み出すことが多い。ヘルニアなどに注意。
歩行時
 通常立っているより歩いた方が楽である。
 歩いているうちに脚が痺れてくるのは間欠性跛行症。但し、間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症でも起こる。
座位
長時間の座位は椎間板に大きな負担が掛かり腰痛を憎悪。
中腰
椎間板へ大きな負担が掛かり腰痛を憎悪。
前屈
痛みが下肢へ響く場合、椎間板ヘルニアの疑い。
前屈から身体を戻す場合、脊椎分離症やすべり症の疑い。
後屈
椎間関節症や分離症の疑い。
左右に振り返る
腰椎の変位による痛みが多い。
  左に振り返ったとき左側が痛いなら左側の神経根(後根)の圧迫が多い。
  左に振り返ったとき右側が痛いなら右側の神経根(前根)の圧迫が多い。
左右に倒す
腰椎の横ズレの変位と筋肉捻挫が多い。
肩とお尻を痛くない方に倒した姿勢が楽なのが特徴。
姿勢を少し変えるだけで痛む
 ぎっくり腰・椎間板ヘルニア・化膿性脊椎炎・圧迫骨折。
起床時や身体を動かそうとした時に痛む
椎間関節症や腰部脊柱管狭窄症の疑い。
朝だけ痛いという症状は、第1腰椎が硬直している人に特徴的。
東洋医療でいう腎の問題で身体が冷えている場合もある。
両下肢の痺れや締め付け
腰部脊椎間狭窄症の疑い。
両足先にしびれがある場合、糖尿病の疑いもある。
全ての姿勢で痛い
痛くて動けなくなる腰痛はギックリ腰や筋・筋膜性腰痛、腰椎捻挫の疑い。
日を追って憎悪する場合は内臓性も考えられるから精査が必要。
生理時や出産後の腰痛
仙腸関節に問題。
安静時に痛みが憎悪する
腎臓や膵臓の病気、ヘルペス後神経痛、癌の転移などが考えられるので精査が必要。






按蹻導引 游氣塾
464-0850 名古屋市千種区今池5-3-6-303
052-733-2253

0 件のコメント: