近くのビルで外壁工事用の足場を解体している。
大勢の職人さん達が炎天下、危険な足場で仕事をしている。
指導的立場にある人だろう、よく通る声で
「足元気をつけて」
「それは右の方へ」
「油断しない」
「ゆっくりでいいよ」
などと的確な支持を飛ばしている。その声は一日絶え間なく発せられている。
ある時、新人らしき人に向けて
「君もここへ来て十日目だな、そろそろ周囲を見て自分が今何をやるか判断できる頃だ、頑張れよ」
と励ましている。声は大きいが怒号ではない。
職人の世界には伝統的な教育法があるというがそれを垣間見るような光景だった。
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