2009/08/02

東洋医療入門講座 まとめ

東洋医療入門講座

(愛知大学での15回の講座をまとめたものです)


東洋医療は医学ではない。

医学に東西古今の違いはない。

東洋医療は東洋伝来の技法を臨床に用いる手作り直観医療。

その基礎を医学が支えている。

東洋医療の基本思想

東洋医療の根本思想は天人合一と氣。

天人合一とは環境との調和。

氣は現象の奥にある活動を説明する概念。概念を現象化する方法論。エネルギー。

氣の相対的かつ浸透的要素を陰陽という。弁証法に近い。

陰は静謐で冷静な性質。安定している。

陽は動的で温的な性質。変化に富む。

五行は木火土金水の五個の要素で現象の関係性を考える方法。

総ての現象は関連の中にあるという思想だが全てを五行で規定すると危険。

この講座では五行は現象には関係性があるという思想として評価するが実際には採用しない。

十二の経絡と内臓

呼吸に関連する肺・大腸。

食事に関連する脾・胃。

これらは外界から空気や水や食物を取り込む。不可視の影響力も入ってくる。

不可視の影響力や精神的なものを整理判断するのは心。食物の整理判断吸収は小腸。

生命活動を根本から支える神経やホルモンに近い作用をしている腎・膀胱。活力の源を生みだすと同時に全身の営みを調整している。

血液循環の中心を担う心包。

身体のホメオスタシスを維持し、免疫の中心となる三焦。

筋骨、腱、関節などを支持し、行動の要となる胆。

精神のバランスを保つ肝。

身体構造 強から勁へ

中心軸 任脈・督脈・衝脈

左右軸 胃経・脾経

丹田 知性の上丹田 情緒の中丹田 意志・行動の下丹田

呼吸

仙骨から丹田に そこから手足、背骨など全身に流す。

鼻から吸って鼻から吐く。

舌を上前歯の根元に当てる。

脱力

身体は積極的に脱力をする。

ただ緩んでいる状態をゼロとすればさらに能動的に緩める。

緩むためには

ゆらぎ とろけ 融合し 溶け出すイメージ

精神が肉体を制御するのではなく、からだのことばに耳を傾け、身のありように目配りをし、身体の奥底からの爽快感を感受、演出する。

整体技法

ゆらぎやとろけを対人に活用すれば手当となる。

身体を解放させることで活力を生み出す。

経絡指圧によって経絡や経穴の調整、骨格調整のための操体を駆使する。

生きる場の解放 生きる方向の発見 生きる活力の養成

游氣塾

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三島広志

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