2010/09/14

知的活動で、アルツハイマー病の発症が遅れるが、発症後の認知機能の低下速度は大きい。

いつも参考させていただいている疫学批評に興味深い報告がありました。


知的活動で、アルツハイマー病の発症が遅れるが、発症後の認知機能の低下速度は大きい。

米国の65歳以上の地域高齢者1,157人を平均11.3年追跡したところ、読書やクロスワードパズルなどの知的刺激のある活動によって、アルツハイマー病の発症が遅れるが、発症後の認知機能の低下速度はかえって大きかった。論文はNeurology 2010年9月号に掲載された。

著者は論文の結果を
知的刺激のある活動が、アルツハイマー病の発症を遅らせる反面、いったんアルツハイマー病になった後の認知機能の低下を速めるという可能性を提示したデータ。知的活動が、単純に認知機能の低下に結びつくだけとは限らない可能性を指摘した点が興味深い。この仮説の当否やメカニズムについては、さらに今後の解明を待つ必要があるだろう。
とまとめておられます。
体験的に頭のイイ人がボケやすいと言われていますが、この調査はそれを裏付けているようです。

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