「とらねこ日誌」から

先日、中日新聞の一面コラム「中日春秋」で紹介されていたマクロビがらみの怪しい記事。

今回「とらねこ」さんがその記事に紹介されていた食養指導者に対する科学的切込みのブログを書かれました。

鍼灸の古い理論の悪弊から脱却するために「とらねこ日誌」さんのブログは頼りになります。
昔から伝わっているものだから正しいという考えは実に危険で、それをそのままクライアントに提出することは我々にとって犯罪となります。


私が多くのサイトに当たって時に応じて紹介しているのはその専門家の意見を参考にするためです。


真に「東洋医学」というものはこの世に存在しません。
もし東洋「医学」と称するならそれは東洋の医療の歴史や社会的存在を明らかにする人文科学です。
自然科学的に東洋医療を研究した例はまだ少なく、多くは効果を否定されています。
効果のあるものは現代の医療の中に取り込まれています。


それでもなお肯定できる部分や社会的役割を模索して私はこの業にしがみついています。
ですから私が主催する講習では東洋医学と名乗らず「東洋医療」と称しています。
医療は医学ではなく臨床上のテクニカルなもので、ある意味「嘘も方便」的なものだからです。
もちろん無害であり、なおかつ有効であれば言うことはありません。


それでもクライアントが最適な医療を受ける機会を奪わないよう細心の注意をしながら日々の治療を行っています。


そんな私にとってこの「とらねこ日誌」さんなどのブログは福音となっています。

福島の事故を引き合いに身土不二を掲げる無神経

http://d.hatena.ne.jp/doramao/20110924/1316867037