ラベル モーニングセミナー の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル モーニングセミナー の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020/08/11

宇宙医学 重力は生物に何を与えたか

2006年7月の愛知学院大学モーニングセミナー参加記録。

7月11日、恒例の月一セミナー、愛知学院大学モーニングセミナーへ行ってきました。

今月のテーマは「宇宙医学 重力は生物に何を与えたか」。講師は藤田保健衛生大学 衛生学部教授 長岡俊治先生。

宇宙医学とは突飛もない話のようですが、これが実は我々が我々であるために実に身近なテーマであると同時に、寝たきり老人などの介護医療に関して重要なヒントとなるのです。

お話はロシアの宇宙飛行士が宇宙に長期滞在した後、身体に重大な、しかも予期せぬ事態に陥るところから始まります。なぜなら彼らは地上での生活に対応できなくなっていたからなのです。

地球上の生物は常に環境の影響下にあって進化してきました。それら環境は当然あるものとして存在していますから、あまりに身近なゆえに却ってその重要性に気づくことは困難です。魚は水の存在を知らずに生きています。彼らが水の存在を知るのは地上に出たときです。呼吸の問題と自由に動けない問題。同様に人は重力の重要性は宇宙空間に飛んで初めて解明できるのです。無酸素状態は地上で作ることが可能ですが、無重力を地上で長時間作ることは困難です。

以下は講師の長岡先生のまとめられた資料から抄出します。ところどころ当日聞いたお話を括弧で囲ってつけます。


☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡

・地球型生命の誕生は35億年以前。陸上に動物が現れたのは約7億年。人類の起源は200万年前とも500万年前とも。

・地球生命への試練とも言える大異変が何度も繰り返されてきた。還元雰囲気中で誕生した生命が酸素呼吸生物へと進化した変化、単細胞生物から多細胞生物への進化、水中から陸上への進出、地球環境の広域的な変動による大規模な絶滅(大型爬虫類の絶滅)

・プロセスで重要なことは生物自身の多様性と生物をとりまく大気、温度、海、紫外線や放射線などの環境因子。生物は地球の環境に適応せざるを得なかった。

・人類を含め地上で進化した生物にとって、地上にいる限り重力は空気と同じように全く透明な環境因子。生物の機能はいたるところで重力を積極的に利用。動物の行動は重力によって支えられかつ、制限されている。植物は行動することはないが、自らの体を支える必要があり、重力に逆らって水分や栄養分を汲み上げる必要がある。

・「生物にとって重力とはいったい何か」という基本的な疑問に対して、私たちは地上にいる限りこれまで確実な答えを与えることができなかった。宇宙の無重力環境という、生物が進化的には全く経験したことのない環境が実現できるようになり、この分野の研究は大いに発展。

(毛利さんが宇宙へ行ったとき、蛙の跳躍実験が計画されていた。しかし事前に飛行機による無重力状態で実験したところ、蛙は天井にぶつかり、壁に跳ね返り、床にたたきつけられるというビリヤード状態になって失神、あまりに危険だということで実験は中止になった)

(無重力状態では水は丸やリングなどさまざまな形になる。さらに水は付着する性質を有する。最初に宇宙で入浴しようとした飛行士は45分かかった挙句、水が顔に付着して窒息死しそうになった。宇宙での入浴はきわめて危険であることが判明)

・宇宙医学は老化に伴う骨や筋肉、あるいは平衡失調といった地上の疾病や障害にも密接な関連がある。

・ヒトが宇宙環境に曝された場合、「重力に最も敏感に応答する内耳系」や「重力に最も影響されやすい体成分」である血液などが短時間で再分布する。宇宙酔いなど。

(宇宙酔いの症状は悪心、嘔吐、顔面蒼白、冷や汗などいわゆる自律神経症状)

・これ以外にも、心臓を中心とする血液循環能、体液量、空間識とよばれ日常生活に必要な上下、水平、垂直感覚など、多くの生理機能が一時的な変調を示した後、一定の期間を経て今度は地上とは別の状態へと適応。

(宇宙飛行士は無重力に慣れると、ペンを空中に置いて作業したりするようになる。それで帰還後、うっかり空中にコップなど置いて割るという失敗をすることがある。あるいは高いところから踏み出そうとする。宇宙空間では身体が宙に浮くから問題ないが地上では墜落してしまう)

・「重力を支える器官」である骨や筋肉の変化については、どこまで変化が続くのかその範囲はまだ分かっていない。特にカルシウムの減少や宇宙放射線の影響は、ずっと時間的に蓄積されると言われている。しかし、まだ完全に説明できるだけ十分なデータが蓄積されていない。

・微小重力に長時間さらされていると、血液量が減少するばかりでなく、心臓の機能も低下。血液循環を調節する自律神経の働きもそれに伴って低下。

(心臓が胸という身体の上部にあるのは重力に逆らって脳まで血液を送るため。蛇も木に登るので心臓は頭寄りにある。しかし水中の海蛇は無重力に近い環境に棲んでいるので心臓が身体の中心にある。したがって木に上ろうとすると脳貧血を起こす可能性がある)

・宇宙飛行士が地上に帰還したとき、起立耐性減少(立ち眩みがはげしくなる)や運動能力低下といった問題を引き起こす。原因は無重力環境で生じる体液の上半身への移動を伴う再分布を心循環系の自律調整機能が全身に過常に体液があると解釈してこれを減らすために起こる。

・同じような現象は何日もベッドに寝たきりの状態でも起きることがわかっており、短時間では人が水中にいる状態でも起きている。

・無重力環境の宇宙飛行士は体重を支えたり、重力に逆らって運動する必要がないため、必要な運動量や力は非常に少なくなる。すると、筋肉の萎縮が起こると同時に体内からカルシウムの排出がはじまり、しだいに骨密度が低下する。

・加重の大きい骨のカルシウムほど逃げやすい。負荷のかかる筋肉(抗重力筋)ほど、宇宙での萎縮が激しい。ヒトの場合はふくらはぎ。地上でも運動をしないと抗重力筋は徐々に別の筋線維に変化していく。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡

わたしが依頼された寝たきりの患者さん。今年の冬にはベッドからトイレまで歩けたのですがコタツで足首を低温火傷して歩行禁止。3ヵ月後やっと火傷が治ってさあトイレにと思っても足が全く役に立ちません。ケアマネさんから依頼を受けてリハビリを開始しましたが、この暑さに負けてしまいなかなかはかどりません。

この場合、弱ったのは足の筋肉だけでなく、体幹の筋肉、そしてバランスをとる神経。血液を送り出す心臓の力。そうした総合力の上に歩行が成り立っていることが今回の宇宙医学の話でよく分かりました。

以前、西洋人は重力を束縛と考えると聞いたことがあります。神から与えられた束縛=原罪としての重力。それに対して強い筋力で立ち向かうのが西洋流です。たとえばスポーツでも筋肉トレーニングで身体を強くして成果を挙げようとします。

それに対して日本では重力は和すものと考えてきました。日本人の旧来の身のこなしは重力との良き関係性の上に成立していたのです。ですから同じ格闘技でもお相撲さんや柔道家はどちらかといえばぽっちゃりした身体となり、レスラーは筋肉隆々となります。

今日では両者の良い点をそれぞれ取り入れて訓練されていますが、重力を対抗すべきものとして筋力トレーニングをすると筋肉が硬く、むきむきとなって豪快ですが美しくありません。それに対して同じバーベルを持ち上げるにしてもその重力と和そうとすると、筋肉のつき方が違ってくるようです。どことなく筋肉に知性を感じます。すると技術に必要な筋肉が意識的に形成されるので動きも精緻になるのです。

重さに対してがむしゃらに抵抗して作った筋肉は期待に反して技術の邪魔をすることが多く、それはすぐれたアスリートでも筋肉トレーニングを取り入れて駄目になった多くの例が証明しています。

やってみるとすぐに分かりますから、ちょっと実験してみてください。

一歩踏み出すとき、足の筋肉でえいっと踏み出すと力強く見えます。

次にふっと膝を抜くようにして移動しますと能役者のような仕草になります。膝を抜くという感覚が分かりにくいかもしれませんが、能役者のような気持ちになってみると理解できるでしょう。この動きが日本人古来の動きの基本にあったのです。それらは古武術や日舞などに継承されています。今日、そのよさが再発見されてスポーツに取り込まれつつあります。

重力の中に生きているわたしたちは重力といかに上手に付き合っていくかが重要な課題となります。重力は束縛ではなく、生物は重力の中で重力の影響下で進化してきたとセミナーで教わりました。重力はわたしたちを支持すると同時に制限もするのです。しかし重力に制御されたままでは寝たきりになってしまいます。

重力は宇宙開発や医学に関係するだけでなく、日常の何気なく歩くという行為、箸を使うという仕草、着物を脱ぐという動作、寝転んだり立ち上がったり、しゃがんだり・・・あらゆる側面に関係しています。

今回のセミナーは改めて重力と日々の暮らしや営みとの関係に目を開かせてくれました。



 

イチロー選手はなぜ200本以上の安打を打てるのか

 イチロー選手はなぜ200本以上の安打を打てるのか

2006-08-11に書いた記事です。丁度14年前の今日です。

このエントリーは私のブログで不動の一番人気でした。もちろんイチロー選手の人気のお陰です。内容は愛知学院大学モーニングセミナーで聞いた話です。私見も交えた粗雑なまとめですが以下に再録します。

8月8日火曜日、愛知学院大学モーニングセミナーを受講しました。今月で5回目ですが夏休みのためか特別に2時間枠。前半を名古屋市立大学学長で医学博士の西野仁雄先生の講演「大脳生理学的解析から考える」。


後半は元中日ドラゴンズ監督で名二塁手として鳴らした高木守道氏が参加されて「理論と実践との対話」。


テーマは「イチロー選手の活躍を通して、わたしたちの脳の仕組みはとのようになっているのか?脳はどのように働いているのか?脳の働きを盛んにする(強くする)ことができるのか?」 大変に興味深い内容でした。


当日頂いたレジュメからの抜粋と聞きかじりをここに紹介いたします。学術的な部分はレジュメからで、ところどころにある感想めいた文はわたしの感慨とか考えです。論文ではないので、その差異が明確になっていません。申し訳ありません。格調高いところは西野先生のお話と思ってください。


脳の話


野球はボールを見て反応します。


それは視覚入力 視覚野 運動野 筋収縮という反応でその速度は約130から200ミリ秒。


それに対して身体の動きは体性感覚 運動野 筋収縮でその速度は60から130ミリ秒。

身体反応の方が約半分の速さで行なわれますから、ボールを見て反応しても十分打てることになります。それらを磨いてイチローが存在します。

イチローはどうしてあんなによくヒットを打てるのか?

どうしてレーザービームの球を投げれるのか?

どうしてあんなに速く走れるのか?


イチローは父親によると子どもの頃から「やんちゃで大の負けず嫌いでがんこ」だったそうです。その遺伝的特質に加えて小学三年から中学三年まで高校生以上の練習を1年に363日行なっていました。


しかもその内容は

ボール球は絶対に打たない・・・・選球眼が養われた

毎日テイバッティングを行なった・・・柔軟性が養われた


その他豊富で質の高い練習によって「努力、持続、忍耐力、集中力、意志、感動、自信、目的、将来設計」が形成されました。

既に六年生のとき、将来プロ野球の選手になると作文に書いています。

「ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学、高校で全国大会に出て、活躍しなければなりません。活躍できるようになるには、練習が必要です。ぼくは、その練習には自信があります。(中略)そしてその球団は中日ドラゴンズか、西武ライオンズが夢です。ドラフト入団でけいやく金は、一億円以上が目標です。」


六年生にしてここまでしっかりと具体的な目標を立てていることには驚かされます。しかもそれを実現していますから。


再び脳の話

脳は使えば発達します。

イチローは小さい頃から野球のための身体と脳を上手に使って今日があるのでしょう。持って生まれた才能だけではそれを開花させることは無理なようです。

ネズミの実験で、豊かな環境(色々な玩具などが置いてある)で飼育すると、神経細胞の新生が高まり、新たな環境への適応性が高まるということが確かめられています。つまりイチローもチチロー(イチローの父親の愛称)の指導で一生懸命的確な練習を続けたからこそ超一流の野球選手になれたのです。

脳には神経幹細胞が存在し、70~80歳になっても、たえず新しい神経細胞を供給しています。

脳は大きな可能性をもっていて、使えば、使うほど、活性化され、よく働くようになる。


イチローは天才か?

イチローは類稀な素質を持っています。

反射神経 動眼視力 瞬間視力 それに加えて 練習の虫 努力の人

天才とは1%の才能と99%の努力(エジソン)

イチローは努力できる才能がある。

これは天才と呼んでいいでしょう。


このあと、同じく野球の天才である世界のホームラン王の一面が紹介されました。

王監督の座右の銘

1、まごころにそむいていませんか?

Have you not gone against sincerity?

2、言葉や行いにはずかしいことはありませんか?

Have you not felt ashamed of thy words and deeds?

3、気力がかけていませんか?

Have you not lacked vigor?

4、努力をおしんでいませんか?

Have you not exerted all possible efforts?

5、なまけていませんか?

Have you not become slothful?


世界のホームラン王は今日でもこの五つの反省を毎日行なっているそうです。人格者と目される王さんらしい話です。


以下、三島の意見ですから読み流してください。


上記の反省文を読んで、70歳以上の方ならピンとくることでしょう。これは当日西野先生もおっしゃっていましたが、元になっているのは旧海軍の五つの反省「海軍五省」です。今日の自衛隊にも継承されているとのことです。戦後、進駐してきたアメリカ海軍がこの文章を見つけて感心し、現在でも海兵隊で心の指針とされているのだそうです。知人で戦時、海軍工廠にいた方もすぐに気づかれました。


海軍五省

一、至誠に悖るなかりしか(しせいにもとるなかりしか)

Hast thou not gone against sincerity?

一、言行に恥づるなかりしか(げんこうにはづるなかりしか)

Hast thou not felt ashamed of thy words and deeds?

一、氣力に缺くるなかりしか(きりょくにかくるなかりしか)

Hast thou not lacked vigor?

一、努力に憾みなかりしか(どりょくにうらみなかりしか)

Hast thou not exerted all possible efforts?

一、不精に亘るなかりしか(ぶしょうにわたるなかりしか)

Hast thou not become slothful?


王監督が野球人として生涯にわたって人格向上のために日々上記の項目で反省されることは素晴らしいことです。しかし、それとは別に少し腑に落ちない点があります。

それは「誰が、何のために、何を、どう反省して、どうしようとするのか」という問題です。

ここが欠落してこの五つの反省だけを持ち出すと人格を自分の予期せぬうちに、あらぬ方向に誘導、形成される恐れがあります。それが大日本帝国軍の行為であったことは到底忘れるこが不可能なことです。ここは美談として聞き流すことはできませんでした。


さて、脳の話に戻ります。


前頭葉を鍛えよう

前頭葉の働きは

意志 報酬の認知 感情のコントロール 将来に対する予測、計画

イチローの送球はそのスピードと正確さからレーバービームと称されます。それは単なる運動能力だけではありません。

イチローのレーザービームのためには「肩の強さ、コントロールの正確さ」に先立って、「準備状態と予測(イマジネーション)」が必要です。


イチロー談

「あのプレーに関しては見てから投げて、ではもう遅い。一番大事なのは背中でランナーとセカンドベースを感じること。見てないところで見えていないと、できないことはある」

これはまさに脳の機能を物語っています。

日本人がアメリカで野球をやろうと思ったら

イチロー曰く

「何よりも大切なことは自分で自分を教育できることだと思います。自分で自分をコーチできる、そういう能力。(中略)人のやることも自分のことのように捉えて、自分だったらどうするかといことを常に考えていられるかどうか。(コーチは自分の状態を知らないのだから、コーチを受けることはとても危険)だから、自分で自分をコーチできる能力が絶対に必要です。」

と、自己教育能力に触れています。


“自分で自分をコーチできる能力”とは

問題を設定(意識)する

思案し、考えめぐらす

これなくしてアメリカで野球をすることはできないということです。しかしこれはあらゆる分野にいえる事です。一流選手の自己分析能力の素晴らしさを感じます。

自分を高めていく 野球に対する取り組み方

 -完璧主義、徹底した自己管理-

イチローは試合の前に実に周到に根気よく準備します。

・本拠での試合なら約5時間前に動き始める入念なマッサージやストレッチ体操を約1時間行なう

・道具類(バット、グラブ、スパイク)をことのほか大切にする

同僚はそんなイチローを見てこういいます。

「あいつを見ているだけで、疲れてくるよ」

それに対してイチローは

「練習にもっと時間をかければ、ずっとよくなるのに」

まさに努力の人です。


ここから総括に入ります。

こころのもち方によって、脳を創り変えることができる

イチローはどうしてあんなによくヒットを打てるのか? 

才能(遺伝子)、性格

環境

繰り返す練習(努力)

意志

心のもち方

自分で自分をコーチ(目標を高く設定し、それに向って進む)

常に脳を鍛え、進化させている 自分らしさをみつける(個性)

やりたいことをみつける(目的)

自分の中にイチローを見つけよういっしょけんめいやる(努力)

チャレンジする(挑戦)

力をあわせる(協力)

ありがとうの気持ちをもつ(感謝)


脳 Brain は最もすばらしい創造物

・膨大な数の素子からなる

神経細胞、グリア細胞、ネットワーク

・大きな可塑性、適応性をもつ(柔軟である)

使えば使うほど、新生、発芽、シナプス効率の向上がおこる

・脳内には神経幹細胞が存在している

70~80歳になっても、神経細胞を補充し、機能を維持している

・常に進化する可能性をもつ

心のもち方によって、私たち自身の脳を作り変えて行くことができる

以上が西野先生の講演の骨子でした。


第二部は高木元監督による野球技術の話やご自身の裏話、野球界の知られざる話などで盛り上がりました。予定を30分過ぎても終了せず、わたしは仕事があるので残念ながら中座しました。


高木氏を横にして名古屋市立大学学長西野教授は対談をするはずなのに、拝見するところ一野球少年の顔に戻り、憧れの高木選手を熱く仰ぎ見る状態でした。

場内からも白髪の野球ファンが熱心に質問を飛ばしていました。ある人から高木さんはドラゴンズファンにとっては王、長嶋以上の存在だと聞いていましたが、なるほど、まさにそんな感じでした。

今回の講演は夏休みということで少年の参加を予測されたのでしょうか。

脳の機能とイチロー選手の活躍にからめて、少年たちに夢や希望を与える素晴らしい内容でした。

しかし残念なことに参加者は中高齢者中心で、子どもたちの姿は少なかったようです。それでも夢や希望は幾つになっても必要なもの。脳の機能は高齢になっても十分新生している事実は大変な励みになります。




2011/12/15

愛知学院大学モーニングセミナー

最近仕事の関係で行けなくなっている愛知学院大学のモーニングセミナー。
今月は星の話だったようです。

「冬の星座を楽しんでみませんか!」―プラネタリウムからの星だより―

http://www.agu-web.jp/~seminar/index.php?ID=62

大学のHPにいくと講演の様子が詳細に分かります。

2011/09/15

医療情報が普及しているにもかかわらず、なぜ、メタボは減らないのか?

このところ出席できていない愛知学院大学モーニングセミナ―

今月は肥満の話のようでした。

第66回 医療情報が普及しているにもかかわらず、なぜ、メタボは減らないのか?



関心ある方は覗いてみてください。

わたしは太りたい方なので・・・・。



2011/07/13

2011/03/15

愛知学院大学モーニングセミナー 万葉集

今回の未曾有の災害の被害に遭われた方、現在、避難所で苦労されている方、心よりお見舞い申し上げます。

多くの救助や復興に尽力されている方々には心より感謝いたします。

現場を離れている私どもは通常の生活を維持すること、経済を停滞させないことが肝要だろうと考えています。


先週の火曜日は月に一度の愛知学院大学のモーニングセミナーでした。
今回のお話は「萬葉集の歌から古代を学ぶ!」-平城遷都1300年前の奈良時代を知るー『万葉集の恋』。
講師は椙山女学園大学 国際コミュニケーション学部 表現文化学科 教授大浦 誠士 先生。


詳細は愛知学院大学のページをご覧ください。

2011/02/08

愛知学院大学モーニングセミナー

今回は認知症の勉強。

講師の梅垣先生はケアマネ研修でもお馴染み。
名古屋大学病院老年内科のドクターてす。

セミナーの詳細は

http://www.agu-web.jp/~seminar/

資料と動画が見られます。





2010/11/10

愛知学院大学モーニングセミナー

昨日の愛知学院大学モーニングセミナーの様子がHPに掲載されました。

テーマは「骨粗しょう症」です。
講師は愛知医科大学 整形外科 准教授 神谷光広先生。

介護が必要となる原因の一位は脳血管障害。
二位が加齢による衰弱。
三位が骨折・転倒。

骨粗しょう症は寝たきり原因の第三位の「骨折・転倒」を招く症状です。
誰もが関心をもつテーマでしょう。
実際、最後の質問のときに骨折経験者が多いのには驚きました。

骨粗しょう症は加齢と共に進行します。
これは誰もが避けられないものです。
予防は食事と運動しかありません。
治療もそれらに加えて薬物療法です。

食事として推奨されるのは牛乳と納豆、きのこ類。
これらはカルシウムやその吸収を助けるもの。
さらにビタミンB12や葉酸のため魚介類、肉類、海藻類。
さらに野菜全般、豆類。
ビタミンB6のための牛や豚、鶏のレバー、魚の赤身、ひまわりの種やピーナッツなどの種実類。

要するに何でも食べろということですね。


全体を通じて、大変わかり易い話でした。
基本的にはあくまでも生活習慣で予防すること。
薬を第一に考えないこと、というのが結論でした。

この結論に対しては最後に質問された女性の意見が大いに反映されています。

HPには当日の動画が出ていますから御覧下さい。

愛知学院大学モーニングセミナー
http://www.agu-web.jp/~seminar/index.php?ID=49

2010/05/13

テントウムシから生物多様性を考える  モーニングセミナー

第50回目の愛知学院大学モーニングセミナー。テーマは

「テントウムシから生物多様性を考える
―羽の模様をめぐる不思議な多様性の世界―」

講師は名古屋大学大学院生命農業研究科 資源昆虫学研究分野 新美輝幸先生

先生は羽(翅)のないテントウムシを生み出したことで有名です。

わたしは何故、生物農薬のために羽のないテントウムシが研究開発されたのか疑問でしたので、ぜひ理由を知りたいと興味を持って参加しました。

結論を言えば、昆虫が翅を持つための遺伝子を研究し、それを発見したことの実証のために行った結果生まれたというのが真相のようです。
しかも、DNAでなくRNAに操作を加えたので、この個体一代でその形質は終了、次の代に遺伝することは無いそうです。

わたしなりの理解を簡単に書くなら次のようになります。
DNA情報は一度RNAとしてコピーされます。そのコピーに修正を加えて生まれたのが羽のないテントウムシ。そのコピーは廃棄されますから原本であるDNAには何の修正も残らないということです。

本日の話はそのことと離れてテントウムシを話題として生物多様を考えるものでした。
綺麗な写真を用いて昆虫とは、テントウムシとは、さらに不思議な昆虫の擬態についてと話題豊富で、一時間がとても短く感じられました。

詳細は例によって愛知学院大学のHPへ。
当日の資料とビデオが全て掲載されています。

2010/05/10

祝モーニングセミナー50回

今朝の中日新聞掲載記事に見慣れた顔。
すわ、何かしでかしたか・・・・とは冗談で、愛知学院大学歯学部教授の福井先生の写真。
記事は愛知学院大学で月に一回行われているモーニングセミナーが明日で50回になるという内容でした。

モーニングセミナーはアメリカの大学で客員教授をされていた福井教授が、向こうでの体験を踏まえ、名古屋でも早朝の講習をしたいと自ら始められたものです。
時間が朝の7時から8時。講師は教授が自選し、直接お願いされるそうです。
会場や資料は大学のボランティア、講師もボランティア。受付も職員のボランティア。
全てがボランティアでセレンディプティな出会いを楽しもうというのがこの講座の趣旨です。これは福井教授のお人柄と相まってそのまま実現されていると感じます。

わたしはこの講座のファンで50回のうちおそらく40回ほど参加していると思います。
このブログやHPでも度々紹介させていただきました。

さらに聴講生が講師になるという特別企画のとき、わたしが講師に抜擢されました。この時まとめた資料「東洋医療入門」はその後の講習でも大変役立っています。

明日は羽根のないテントウムシを誕生させたことで知られる先生のお話。
新聞に大きく取り上げられたのでいつもよりずっと大勢の方がいらっしゃるかもしれません。

実はこの講座、参加費は無料にも関わらずバナナと牛乳がいただけるのです。
これも大学OBの歯科医院などからのボランティア。
早く行かないと無くなってしまうかもしれません。

愛知学院大学モーニングセミナー

2010/03/11

愛知学院大学モーニングセミナー

9日、定例の愛知学院大学モーニングセミナーへ行ってきました。

今回のテーマは
「め・目・眼・・・!」
-白内障、緑内障、加齢黄斑変性とはどんな病気?-

実はタイムリーなことに現在所属している俳句結社『藍生』(黒田杏子主宰)に連載中の「俳句とからだ」に目のことを書いていました。
もちろん、今回のお話、大いに参考にさせていただきました。
多謝。

セミナーの内容は以下のサイトに詳しく紹介されています。

愛知学院大学

2010/01/18

漢方薬とはいったいどんなくすり?

愛知学院大学のモーニングセミナーへ行ってきました。
今回は漢方薬の話。

昨年来から人々を不安に陥れている新型インフルエンザ。
これの薬はタミフルが知られています。ところが漢方薬の「麻黄湯」という薬もほとんど同様の効果を示しているのです。
これは新聞記事にもなりましたら知られた話です。

このセミナーではこの話を導入に漢方薬と新薬の違いなどについて分かりやすく説明していただきました。

詳細は愛知学院大学のサイトへ。

http://www.agu-web.jp/~seminar/index.php?ID=37

2009/12/10

愛知学院モーニングセミナー

先日、愛知学院大学のモーニングセミナーに行ってきました。
今回で45回。

テーマは
豊かな環境は脳を活性化する
ボケないための生活環境を学ぼう

講師は名古屋市立大学大学院医学研究科 脳神経生理学 飛田秀樹先生

分かりやすいお話でした。
詳細は

http://www.agu-web.jp/~seminar/index.php?ID=36

をご覧ください。

2009/09/08

食糧自給率を考える・・愛知学院モーニングセミナー

第42回愛知学院大学モーニング・セミナーへ行ってきました。
今日のテーマは食糧事情。
日本の食料自給率39%を考える―世界の食料需要トレンドから見えるもの―』
講師は名古屋市立大学大学院経済学研究科教授 向井清史先生

例によって詳細は愛知学院大学のHPに掲載されます。資料と動画ですから参加されなかった方も同じセミナーが受けられるわけです。
したがってここでは要点だけ。

1.日本は他国に比べて自給率が低い上に、唯一傾向的にていかさせている
自給率の計算にはカロリーベースや金額、重量ベースなど様々あり、一般的に言われている自給率はカロリーベースつまり供給熱量ベースだそうです。これが一番生存に直結するからです。
品目別にはコメが90%の自給率。小麦と大豆はほぼ輸入に頼っています。
セミナーの後、何故そんなに輸入に頼っているのかという質問がありました。その答えは値段の違いと生産に適した気候の問題だとのこと。
確かに国産の小麦粉では美味しい讃岐うどんは作れないと聞いたことがあります。スパゲッティ然り。

2.何故、自給率が低いと問題なのか?
食品は必需品で毎日必要。一時の不足も許されない。昨年は投機や代替エネルギーで穀物価格が暴騰しバングラデシュ、フィリピン、エジプトなど20カ国で暴動があった。
国際的には基礎代謝量の1.54倍の自給が最低水準だとされています。基礎代謝量とは寝ていても消費する熱量のことです。

3.何故、日本の食料自給率は低下したのか。
  A、食生活の欧米化によりコメの消費が減った。これは極めて珍しい例。
    多くの国では宗教や習慣のため、食生活に激変はない。
  B. 生産基盤の脆弱。
    農業従事者の減少と高齢化 
    耕作面積の縮小と空洞化
    総産出額の減少:生産の絶対的縮小と農産物価格低下
  C. リスクに弱い農業構造
    世界市場の不安定化が農家の減少を招く
農業で食べてはいけないというのが大きな原因です。外国からは格安の農産物が入ってきますし、天候の影響で収入が不安定ですから。世界の市場原理と環境的制約によって従来のやり方では農家が立ち行かなくなっているのです。
しかもコメの消費量はこの40年間で半減しています。これではコメ農家も政府の援助なしではやっていけないでしょう。相当広範な農地を用いて効率を上げていくしかありません。従来の個人農家では自家消費分が精一杯です。
農家戸数はここ20年で半減。しかも農民の半分以上は60歳以上ですから、農業に明日はあるのか心配になります。

では今後どうしたらいいのでしょう。
講師のお話では我が国が傾向として食糧不足に直面する可能性は小さいが、自給力を維持することが必要だとのこと。
自給率を上げることより、自給力を維持するとは耕地の確保と農業後継者の育成でしょう。また、地産のものを消費することが生産者を助けることになりますし、無駄な石油エネルギーを用いて運ぶ手間も省けます。これが自給力の維持につながることと思えます。
しかし戦争や天災があれば輸入が難しくなります。自国だけの生産は天候不順で一気に吹っ飛ぶこともあります。政治力で多くの国から輸入することで購買路を確保すると同時に、いつでも増産できる体制を維持することが肝心なのでしょう。

最後に水の問題を説明されました。日本は作物を輸入することによって実は膨大な水を輸入していることになります。コメ可食部1キロに水は3.6トン必要だそうです。現在日本は年間627億立方メートルの水を輸入しているのだそうです。これもまた心すべき問題です。

その他、放出窒素の問題もありました。
このレポートは先生のお話と私見が入り混じってしまいました。
ぜひ、愛知学院大学のHPの資料もご覧下さい。